スズメバチが作った家

女王バチがヒラヒラと・・。

春が落ち着き、時折暑い日が訪れる頃。
工房の中に、スズメバチが舞い込んでくる。

何かを探している様子で、
フラフラと、まだ警戒するような殺気立つ気配もなく・・。

「今年はどこに巣を作ろうかしら・・。」
・・といった感じかなぁ。

季節が過ぎ、ふと気が付くと。

ハチの巣

今年は、ニワトリ小屋の屋根の下。
まだまだ小さいけれど。

でもまた、「望まない戦い」が、始まる。

毎年、4、5個のスズメバチの巣を除去する。
ここに住み始めた当初は、
巣を作り始めたスズメバチを見つけても、
『スズメバチも森の住民、共存したい。』などと思ってて。

でも、

小さかった巣も、あっという間にこんな事に。

なる

蜂の巣

お見事だ。
働きバチの男たちが、短い一生を捧げて作りだした家。
もうちょっと言うと『手作りの家』。

そこに自分が必死に今の家を作っていた頃の、
あの気持ちや想いが重なるんだなぁ。

でも命の危険まで考えると、
除去せざるを得なくって。

あんな想いをして作った家が
理不尽に、何かに破壊されたら、
たまんないよ。・・・な。

そんな痛い気持ちで、スズメバチの隙を見つけては破壊する。
家族や、ここを訪れる人を守るために。

これって、何かの理屈に似ているなぁ
共存の糸口が見いだせない者同士の
・・・『戦争』とか。

弱肉強食?自然の摂理?
難しいよなぁ・・。



ハチの巣2

さてさて・・、
巣を除去した後に必ず目にする、この見事な六角形の集合体。
こんなもの、作ってたんだあの男たち・・。

図面も書かず、誰かに教わるわけでもなく。
いつ見ても、圧倒される。

蜂1

そんな働きバチの男たちに憧れて。
蜂の巣をモチーフに作ってみた
『Bee Beeシェルフ』。

でも、やっぱり彼らには到底敵わないなぁ。

当たり前だけど。

働きバチの男たちは、ひと夏の役目を果たすと、その一生を終える。
なんか、物悲しいよなぁ。


おまけ。
ハチの巣1

こんな綺麗な巣もあって。
キボシアシナガバチというらしい。

まだまだ、知らない驚くほどの種類のハチの仲間たちがいる。
山って、自然って、

凄い。

素晴らしい。





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ハチの巣きれいきれい❗️❣️

Re: タイトルなし

> ハチの巣きれいきれい❗️❣️

ハチさん!コメントありがとうございます!
今まさに蜂が巣作りする季節を迎えています。
蜂に限らず、虫達の世界もなんと神秘的なものか…、毎年新しい感動をもらってます!
プロフィール

ててろう

Author:ててろう
山の生活を楽しみたい。
薪割り、草刈り、鳥の声・・。
やることは山ほどあって、生きるって忙しいんだって、そんな当たり前の事を知りました。

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