今年はみんなで稲刈り!無事に稲刈り!

幸運が重なった。
田植えの時期に、一人嘆いたのが伝わったのか、今年はなんと。

子供たちの部活が休みで、天気も良くて、家族のそれぞれの予定がうまくはまり、みんなで稲刈り!
こんな風にできること、諦めていたのに・・・!

今年も稲は順調に育ってくれた。

2田んぼ18

4田んぼ18

一番奥のもち米のところは、せめてここだけは手刈り文化(?)を残そうと、カマで刈る。
いつも最後に、ひとりクタクタな体で、ヘロヘロな様子で手刈りをする。
でも今年は皆でカマをもって、先に刈った。あっという間。助かるねぇ。嬉しいねぇ。

後は、稲刈り機でドコドコ刈り、みんなで稲を運ぶ。
「みんなで」ってところが良いよなぁ。
小学生の一番下の娘は、稲をもって走る。走ることはないのに・・・。
でも楽しいらしい。みんな、汗をかきながら、一生懸命やってくれた。

9田んぼ18

7田んぼ18

5田んぼ18

おかげで、昼までにはあらかた終わり、田んぼでピクニック。
具の入っていない、塩むすび。
田んぼで食べるおむすびは、何故か物凄くうまい。本当にうまい。
みんなで、食べるおむすびは、なおうまい。ああ、うまい。


普通、稲をハゼ掛けをして、自然乾燥をさせるときは、そのまま田んぼで干す。
でも、ウチはその後の脱穀作業を重い足踏み脱穀機で行うので、自宅でやることにしている。
だから、稲刈りの段階で、重い稲をそのまま軽トラで運び、自宅のほうでハゼ掛けをする。
乾いてない稲は、結構重い。

8田んぼ18

これで、一息つけた。
毎年、今年の出来はどうかな、とか、収穫量は大丈夫かな、とか、やっぱり考える瞬間はあるのだけども、
でも、やっぱり、無事に稲刈りが出来たことのみ、感謝。

近年の災害で、田んぼが被害を受けた映像を目にするにあたり、心が痛む。
自然の厳しさとはいえ、手に掛けてきたものが一瞬にして終わりになる。
現実に被害に遭われた方々がいる。
やりきれない。
だから、稲刈りが出来ただけでも、有難い。そう思えてならない。

とはいえ、これからもあるかわからぬ家族全員での稲刈り。
有難く、楽しい一日だった。慣れない作業でもみんながんばってくれた。
ありがとう!

そして一年で一度きりの活躍であるものの、今年も頼もしかった稲刈り機。
ありがとう!

あとは、ハゼ掛けが倒されないよう、台風の心配でもするかな・・。







夏の終わり、秋の始まり


ここ数年、毎年思うことがあった。
「今年は、なんか違うな。」

でも今年ほどその思いを強く感じた年はない。
梅雨開けが異常に早く、そしてその後の猛暑。
植物もその違いを敏感に感じ取ったんだろうなぁと思う。

家の畑は毎年その様相を変えるので、どんな影響があったかは、僕の知識と経験ではよくわからない。
でも、きゅうりは元気なかったなぁ。

それでも、それぞれ見事な花を咲かせてくれたのも多くあった。
どれも、綺麗なので見てほしいなぁと。

畑18ニラ花
まずは、ニラの花。ニラはほっといても毎年立派に育ち、綺麗な花を咲かせてくれる。

畑18高原豆花
これは、高原花豆。見て。綺麗な色。
何色って言えばいいんだろう。

畑18カボチャ花
畑18ズッキー花
上は、カボチャ、下がズッキーニ。同じウリ科だから、花もよく似ている。とても大きく大胆に咲く。
クマンバチなんかが良く蜜を吸いに来ているのを見かける。

キレイな花は、やがて実となり、種になる。
それを、人間が頂くんだよなぁ。
ありがたいねぇ。







おばあちゃんの想いを・・・。


物が溢れかえって、物を捨てることが素敵な生き方のような事が言われる現代。

その僅か数十年前、私たちのおばあちゃんの時代。
足ることを知り、物を大切に思っていた時代、そう想像している。

当時、タンスと言えば、桐のタンスだったという。
桐は狂いが少なく、防虫性、防湿性に優れているから、大切な着物、衣類を守ることが出来る。
湿気が多いと、タンス全体が吸湿し、木が膨張して隙間を埋め、中の湿度を一定に保つ。
湿気が少なくなると、木が湿気を放出し、収縮して隙間をつくり、中の湿度を一定に保つ。
湿気が多い時、引き出しの開け閉めがきつくなったりするのは、このためだ。
きつくなるからこそ、湿気を遮断し、着物を守っている。
何も知らないと、ただ「使いにくい」となってしまう。
知らないってことは本当に怖い。

また、桐は比較的燃えやすい材だといわれている。
でも日本の伝統技術による総桐タンスは火災の延焼から中の着物を守ることができるという。
それは、まさに技術力。気密性が高くつくられ、中まで火が回らない。そんなことが多くあったそう。

そんなすべてが理にかなった桐タンス。
その時代、大切な嫁入り道具として親から持たされたことが多かったらしい。
それには、お嫁入りする人の、そしてその家族の色んな想いが込められていたに違いない。

そのお嫁入りしたひとが、私たちのおばあちゃん。

そんな桐タンス。
使わないが、捨てられず蔵や倉庫の奥に眠っている、そんな話も珍しくない。
でも、それはきっと、おばあちゃんの想いを、少しでも感じられる人が、まだ、いるからかもしれない。

今では居場所を失い、捨てられてしまう物をいくつも見ている。
次世代の人たち、そんな桐タンスを見て、そこに何かしらの想いを感じるだろうか。
知ることができるだろうか。

もちろん、言葉で伝えることが、まず第一。
でも、その想いをもって使われてきた物がそこにあればもっといい。

大切な想いをしょって使われたもの。そこには愛着がうまれ、想いも増幅していく。
だから、大切にしたいと、思う気持ち。


長くなってしまったが、先日、古くなった桐タンスを、使えるように直してもらえないかしらというご依頼をいただいた。今の生活になじんだ形で使えたらというお話だった。

桐タンス1

釘を抜いて、金具を外し、釘穴を埋める。
時々見つける虫食い穴、欠け、などから、今までのこのタンスが使われてきた歴史を感じながら、
ひとつひとつどうやって直すか考えながらの作業だった。

桐タンス2

このタンスを使い続けたい。姿は変わってもいいので、今のリビングに合う形でというお話もあり、洋風の取っ手をサクラ材で取り付け、全体に丸みをもたせた。

精一杯の知恵を絞ったけれど、肝心なのは、使われるご依頼主の方に気に入ってもらえるかどうか。
かなり、ドキドキだったけれど・・・、喜んでいただけた。本当にうれしい瞬間だった。

桐タンス3

そして、またもう一台、タンスのリメイクのご依頼をいただき、取り掛かっている。
そこにあるキズや欠けに、また違った歴史を感じながら、頭を悩ませながらやっている。
またずっと使ってもらえるタンスにするには、どうしたら一番いいか・・・と。



プロフィール

ててろう

Author:ててろう
山の生活を楽しみたい。
薪割り、草刈り、鳥の声・・。
やることは山ほどあって、生きるって忙しいんだって、そんな当たり前の事を知りました。

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