思考の開放を頂く秋。
360°地平線の彼方へ・・
まっすぐ伸びるその道を
ただひたすらアクセルを開ける自分。
でも、頭の中では何度も・・
過去の記憶の中を旅していた・・。
普段なら考える事のないような思考の世界。
何モノにも囚われない
自分の、「本当」と向き合える時間が
あった。

あれから、30年近くがたったけど・・
今でも味わえるあの時間。
それが秋の最後の外仕事
お風呂用のマキ集めの時間。
毎年、春に、薪ストーブ用に伐採した木の枝を
山に積んで乾燥させておく・・

秋には葉はすっかり落ち、良く乾いていて・・

この枝の山を、ひとつひとつ、手でポキポキと折って箱に入れていく。
ひたすらポキポキと・・
時折、枯れた木々を風が揺らす音・・が聞こえる。
そんな中、ポキポキやっていると
思考がなんだか解き放たれる。
「本当のこと」を、考える・・
今、があることに本当に感謝したくなる。
このポキポキはボリュームがあると大変なんだけれど・・
この時間は、1年を終えようとするこの時期には
とっても嬉しい、有難い時間で・・。
穏やかに。
緩やかに。
そして終わって、にこやかに。
あっ、
もうひとつ、あった。
1年の終わりを告げる畑作業、大豆の脱穀。
こっちは、思考の開放はないのだけれど。

ひたすら、大豆の束を板に叩きつけていく。
パンパンッと、飛び出る大豆・・。

おおきなクズを取った後は、
やっぱり最後は、
ひとつひとつ手で選り分けていく。
幸か不幸か
多過ぎなかった今年の収穫量が
なんだか心地良い・・。

今年の秋の最後の作業は
ちょうど、大きな仕事が一段落したタイミングで迎えられた。
だからなおさら有意義な時間・・。
色々な事があり、まだその過程にあるこの1年
沢山の事を想い、考えてきたけれど、単純にこの丸、まる、マルに
なんだか癒される・・。
このマル達は、
来年、味噌となり
また癒しを与えてくれるのだろうなぁ・・。
自然の力よ、ありがとう。
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