田んぼの中には生き物いっぱい!草もいっぱい!

ずっと、作ってみたいと思っていた。
毎日食べるお米。おまけに、大好きだし。

今年で、7回目の田んぼ。苗もようやく失敗なく作れるようになってきた。
今は草取りの季節。あと少しがんばろうと、自分を鼓舞する季節。

長野に移住して4年たったあたり、ちょうど山の開拓と家づくりが一段落した頃に、地域の方の計らいで田んぼを借りることができた。
小さい田んぼで草ボウボウだったけど、子供たちが小さかったので、家族で食べるくらいはつくれそうと喜々として始めた。

念願の田んぼ。石拾いから始め、草を焼き、苗作りにも挑戦。
当時、「主食を得る」んだという、生活の切実な思惑も強かったけど、とてもワクワクしていたのも事実で、田植えも昔ながらの手でやってみた。大変なんだろうと思ってはいたけど、いやいややっぱり・・・。その後、草取り、毎月の草刈り、そして稲刈り。
稲刈りは、刈るより束ねて結ぶのが大変・・・。
天日干しして、脱穀。脱穀も昔の道具で、足踏み脱穀機・唐箕(とうみ)など、手動の道具でやってみたら、物凄く大変。
全てが初体験で楽しい一年目。結局、全てが大変な作業なんだと、学んだ一年目。昔の人の苦労を少しだけ知ることが出来たかなぁ。

こうして、大変な想いをして収穫したお米は、うまいとかあまいとかそんなんじゃない、なんとも忘れられないうまさだったなぁ。

無農薬・有機肥料のみの田んぼ

二年目。一年目の僕らの様子を見ていた近所の人が、見かねて、使ってないからと小型の稲刈り機をくれた。
機械はさ、出来るだけ使いたくないなんて思ってはいたけど・・・、稲刈り機使ってみた。そしたら、凄い。
必死でいっぱいいっぱいの時に、不意に優しさに触れた時、みたいに感動しちゃって。
機械を押して歩くその端から、刈られた稲がなんと束ねられて飛び出てくる。次から次へと。

あの感動は忘れられない。今では子供の成長に連れ、田んぼも一枚増え、田植えも稲刈りも機械でやっている。
有機栽培は続けている。畑と同じ、草との戦い。でも田んぼの中を歩き回ると気持ちいい。色んな生き物にも遭遇できて楽しいかなぁ。脱穀は相変わらず足踏み脱穀機で頑張っている。(毎年、今年でやめようかと思うけど。)



子供が小さい時、この子ら大きくなったらたくさん手伝えるるようになって助けてくれるんだろうなぁと妄想してたのに、
大きくなったらたくさん食べるのに、部活やらなんやら、ちっとも手伝えるようにならなかった・・。
だけど、負けずに明日も草取りに行ってこようか!




生きることは食べること。『農のある暮らし』

本当のことを大切にしていきたい。
その上で、生きるってことを考えると、やっぱり食べることは一番先に結び付く。

子供が小さい時、スーパーで野菜を一つ買うのにも、外国産だの、国産だの、安心だの心配だの、そんなことばかり考えていて、食べることについてこんなことを考えなきゃいけないのは、なんかおかしいなぁといつも思っていた。

お金さえあれば、安心安全な食べ物が手に入るのかもしれないが、今の世の中、それだって疑わしいと思ってしまう。信州の山の中に移り住んでみると、周りには畑や田んぼがたくさんある。その、大地が食糧を生み出している光景が妙に安心感を与えてくれることに気付いた。こうしたものを、食べる・・本当のことだ。

だから、自分の山の松林を開墾し、300坪あまりの畑をつくった。

松林というのは、やせた土地が適しているらしく、下草もあまりないところだった。開墾時に土を動かしてしまったので、一年目は堆肥をいれたら、その後、夏野菜たちのお祭りのような華やかな畑をみることができた。
翌年からは、無肥料、不耕起、草を邪魔とせず、草を生かす、そんな目標で土の力をつけるために、大豆などの豆類を植え続けた。もちろん、毎年ジャガイモ、ねぎ、夏野菜・秋野菜と一通りやってきたが、やはり堆肥をいれた一年目のようなお祭り騒ぎにはならなかった。
草を生かすと目標を立てながらも、草のことがよく分かってないから友達にはなれず、戦っていたような数年を過ごし、ようやく土が変わってきたと感じられたのは開墾から5年ぐらいたってから。

この写真は今年の今現在の様子。ただの草っぱらみたいだけど、ジャガイモや長ネギが植えられ、6種の豆類がその発芽をまっている状態。

耕さない畑

草がないと、発芽した豆類は鳥の格好の餌になり、ほとんど食べられてしまう。草が守ってくれている。
踊子草(おどりこそう)という土が肥えていることを教えてくれる草があって、それが今年はとても増えてきて、この畑もようやくかなと思えてきた。

8年目の今年は、これから夏野菜の準備に入るのだけれど、今年は少し量を減らして、味噌作りに使う大豆をたくさん収穫できるようにした。
夏野菜は、ここの短い夏のお祭りみたいで、取れすぎて他所に分けてあげたいと思っても、ご近所の方たちも同じらしく、キュウリ、ナス、ズッキーニやら逆に頂いてしまう。頂いたズッキーニを食べている間に、自分の畑のズッキーニは、腕の太さほどに巨大化してしまう。思わず、笑ってしまうでしょう。

畑の開墾の翌年には、縁あってか、あこがれの田んぼも借りることができ、米作りも挑戦しています。
その様子は、また改めて。

田んぼも草との戦いなんだよなぁ。





展示会『二人展』が終了しました!


たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。
今回の展示会は土蔵ギャラリーということで、土蔵の内壁は板張りで、
その風情は家具を見てもらうにはなかなかいいものでした。

展示会1

今回の一押しは、MYライブラリー。子供に本を好きになってもらいたくて、『おうちの中にも図書館を」をテーマにつくった大型家具。
あると嬉しい畳スペースもつけて、収納もたっぷり。小さいお子さん連れのお母さん方には、好評だったけど、これで、注文がはいればなぁ・・。

ライブラリーMY
展示会2

東京から来た元気な女性のお客さん。「お父さんにプレゼントするわ」って、クルミの木でつくった『靴べらスタンドセット』を
購入していただきました。お父さん、気に入ってくれていたらいいなぁ・・・。

たくさん、たくさんお話をして、「パンはあんまり好きじゃないんだよねぇ。」と言いつつ、クルミのパンケースを
買っていってくれた方。
「私、野のお花が大好きなの」と、一輪挿しを気に入って購入してくれた方。箱物の作品ばかりを興味深そうに見ていった方もいたなぁ。

なんか、いろいろな人と出会えるのも楽しいし、うれしいなぁと思い続けた一週間でした。

また、皆さんに力をもらったから家具づくりにがんばります。
本当にありがとうございました!!



プロフィール

ててろう

Author:ててろう
山の生活を楽しみたい。
薪割り、草刈り、鳥の声・・。
やることは山ほどあって、生きるって忙しいんだって、そんな当たり前の事を知りました。

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