スローライフって・・
スローライフ・・悠々自適・・。
妙に心地がいい響きだけど・・
でもね、ホントは結構、忙しいよ。

自然。夏。
厳しい日差しから、木陰が守ってくれる。

生い茂る草におののきながら、なんども草刈り。

冬の寒さをしのぐ為、薪を割る。
温かい体にしみる風呂に入る為に、薪を割る。
心温まる炎を眺める為に、薪を割る。

つらら。
それも極太の・・。
それすら愛おしく思えるのは、
冬への備えの賜物、・・・心の余裕。
つまり、豊かな心。
豊かであると、思える心。

木々達は、
春に芽吹き、夏に目一杯の生命力で活動する。
秋にはゆっくりその活動を鎮めつつ、冬はじっと耐え、休む。
例えば、もし一年の仕事を100としたら、
薪割り・草刈はそのうち1か2でしかない。
木々の活動の流れに従うように、
春から夏は、畑や田んぼでの食料確保。
秋はその収穫と一年の片づけや、大切な冬支度。
日々やることが山ほどある。
一日があっという間に終わる。
でも誰かに「やれ」と言われたものは一つもない。
身体がきつくても・・
朝日が昇るのが待ち遠しいのはそのせいか。
出来るだけお金で解決したくない日々の生活。
それまでの一年の積み重ねがあってこそ、
冬、炎の揺らめきに癒される心の余裕が得られるんだなぁ。
物凄く、ゆっくりはしていないけど、
スローライフって響きの中には、いられているのかな。

そんな「スローライフ」って世界に
もっともっと、今よりもっと、
たくさんの人がくればいいのになぁ・・。