樹の、コト。

「山栗を生で食べるとおいしいよ。」

ここの山の開拓を始めたばかりの頃、近くに住む小学4年生の女の子が教えてくれた。
なるほど、ここには栗の木がたくさんある。落ちたばかりの栗の実をむいて食べると、渋みもなく、甘い。
いわゆる普通の栗よりも、なんかおいしい。
秋になると、拾いきれないほどの栗の恵み。夜な夜なシカも食べに来る。

くり
これが、栗の木。

家の周りをぶらっと歩いてみると、色んな木がある。いっつも黙ったまんま、そこに生えているだけの木。
と思ってたけど…。
改めて見てみると、なんでこんなに種類が異なる木々があるんだろう・・。


ひめしゃら
ダンコウバイ
けやき
ヒメシャラ、ダンコウバイにケヤキ。

ヤマザクラ
春に目を楽しませてくれる、山桜。

やなぎ
ヤナギ
ミズナラ
上ふたつはヤナギ(老木と若木)。 それとナラ。

みずき
マツ
ミズキと赤松。下はヒノキとカバ。

これらはほんの一部で、まだまだたくさんの種類の木々がある。
みんなそれぞれ個性が強いなぁ。
日本には木の種類、1000種類以上もあるらしい。世界では6万種類以上だそうな。

この小さな国日本の人間界でも、関東と関西の違い、各県の県民性の違いなど。
環境、気候、住む場所が違う事で、特色があるし、そういう違いと一緒かなぁ。


ひのき
かんば

みんなホント黙ったまんま。でも黙々と成長し、風雨に揺られ、揺さぶられ、必死に生きている。

人間にも、色んな民族、人種があってその違いは本当に様々で、神秘的ですらあるけれど。
これらの木も、何か訳があって、理由があって、その葉っぱの形だったり、その木肌の模様だったりするんだね。
他の木と、種類が違う必要があって、過去にそれにはそれなりの理由があったり。

木の実は動物を養う。
花の蜜や、樹液は昆虫を養う。
秋には葉を落とし土を育み、そこには数知れぬ微生物たちが…。

そうか。
その種が滅びないのは、きっと他の何かの役に立っているから。

そんな事を想いながら、外の景色を眺めてみると、なんだか荘厳な気配を感じてしまうな。
森の中の木々が、凛として見えるような・・。

ところで。

そう考えると、人間って一体何の役に立っているんだろうなぁ。

・・・なんかの役に立っていたいよなぁ。

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Author:ててろう
山の生活を楽しみたい。
薪割り、草刈り、鳥の声・・。
やることは山ほどあって、生きるって忙しいんだって、そんな当たり前の事を知りました。

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