夏の工芸展2018

今年の夏は、暑い。標高1000mの我が家でも、暑い。

いくら暑くても木陰に入り、風さえ吹けば、木々に冷やされた爽やかな風が
癒してくれた過去の夏が、今年は無い。
それでも、たくさんの土の地面があり、たくさんの緑があるこの地はいいほうなのかもしれない。

この地のあたりは、かつて宮廷に献上する馬を飼育してきた歴史から、駒の里と呼ばれている。
町に流れる川では蛍が舞う。山の高台には望月城の跡もあり、緑豊かな山々が囲う。

そんなエリアにあるのが、『多津衛民芸館』。
この民芸館、初代館長 小林多津衛氏(1896~2001)。自己を生かす教育・手仕事の大切さ・美と真のくらし・平和への願いを一貫として説き続けた方だったそう。

その民芸館にて、「夏の工芸展 2018」が開催され、陶磁や紬、漆に琴、木工と多くの手仕事の諸先輩方の中に、今回参加させて頂くことになった。
展示即売となるとのこと。
お客さんとの出会い、また諸先輩方との出会いにも期待。

タズエポップ2

夏の工芸展 2018  多津衛民芸館

8月10日(金)~8月17日(金)
10時~17時  (期間中無休) *10日は12時~/17日は16時まで

タズエポップ1

まだ準備に取り掛かれていないけど、
頑張って、いい時間にしたい。
いい出会いに期待して。

たくさんの方が来てくれますように!



家具をつくるため、工房をつくる!

保育園に納めさせて頂いた、演台のことを振り返っている時、
ふと工房建設の時を思い出したので、今回はその時のことをちょこっとですが、写真中心で紹介したいと思います。

まず、自宅横のゆるい斜面に建てることにして、基礎用の穴を掘りました。とにかく掘りました。深さは90センチ。結構深いです。ずっと穴ばっか掘っていると、なんか違う生き物になった気がしたりします。
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独立基礎ってやつです。基礎の枠は、塩ビ管や一斗缶などを利用して作りました。
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土台を乗せたところ。
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自宅と同じく丸太を柱と梁に加工しました。加工中の頭の中は、丸太と丸太のパズル状態。これを組み上げるのが楽しみなんですね!
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棟上げ、開始。楽しくドキドキの時です。パズルの答え合わせの時ですね。
DSCF3091.jpg

2階の組み上げと屋根までいきます。
DSCF3092.jpg

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DSCF3303.jpg

DSCF3306.jpg
雪が降る前にと急いだ屋根張りもどうにか間に合って、2階から壁張りが始まりました。
そういえば、ちょうどこの頃に演台の製作をしていました。

あと少し。
DSCF3460.jpg

DSCF3501.jpg


こちらが現在の姿。まだまだここでたくさんの家具をつくっていきたいなぁ。
工房外観2

2階はショールームになっています。是非、見に来てくださいね!







色々な想い出のある家具


我が家の子が通う保育園の、それも我が家の子が卒園する年に
保護者側から園に贈る卒園記念品として、演台の製作の依頼を頂いた。

その時はまだ、家具をつくるための工房を、作っている途中だった。
季節はもうすぐ真冬で、壁のない、仮の床板を置いただけの工房で製作をはじめた。

演台作成中

もともと、その保育園には演台がなく、いつも机を代用していたらしく、園長先生もとても楽しみにしてくれていたので、設計段階では色々ご希望を伺った。

演台1
演台2

サイズもそうだが、いつも忙しく立ち回る保育士さんを想い、キャスターを取り付け移動しやすくした。
とにかく、寒さに負けそうな己と闘いながらの製作だったが、
どうにか無事に納品させて頂いた。

保育園の演台2
保育園の演台

この約一カ月後、卒園式で使って頂いた。
我が子も演台の前で卒園証書を受け取っている姿があった。

色んな意味で、忘れられない作品となりました。


柱のキズは・・・昭和の話?

♪はしらのきずは おととしの~
『背くらべ』って歌あったよなぁ。

うちの一番下の子は、ここのところ、背がひと月で7㎜ぐらい伸びている。
本人もなんだか楽しみみたいで、頻繁に「せ~はかってぇ~」と言ってくる。

ついこの前計ったのに・・と思いながらも、えっ、こんなに伸びてるって、なる。
うちは荒々しい丸太の大黒柱があるので、そこに上の2人を合わせて3人分の成長の記録を刻んである。
鉛筆で書いたものから、彫刻刀で削り込んだもの、子供が自分で書き込んだ怪しげな印・・・。
あんなに小さかったのに、瞬く間に大きくなってしまう子供たち。
その成長の記録が、柱に刻まれているのをみていると、あの愛おしい姿が蘇る。
刻みこまれた一つ一つが宝物に見えてくる・・・。

身長計でも昔と違って、今は柱の見えるお家も少ないし
そもそも、賃貸だったら落書きだって出来ないし。
 
でもこんなに愛おしく、宝物に思えるなら。
一度しかないその瞬間を刻めたら素晴らしいのに。

そういう想いで作った身長計。

現代風の白い壁にもリビングにも、溶け込めるように。
一見、身長計とはわからないほうがいい。

目安になる10センチ単位の目盛りは付けたけど、
数字は入れず、子供と一緒に計ってほしいなぁと。

材質は軽くて手触りの柔らかい杉。カッターでも簡単に削れる。
目盛りはケヤキとクワの木で、それぞれ時間とともに変化する風合いが魅力。
どんどん削って印をつけて、色々な思い出を刻んでいってもらえたら
うれしいなぁ。

ちなみに、我が家の柱のキズには、
子供が赤ん坊の頃から大事にしているクマのぬいぐるみ『モモコ』の身長が刻んであります。
そして今なお時々計ってあげています・・・。




 
 
プロフィール

ててろう

Author:ててろう
山の生活を楽しみたい。
薪割り、草刈り、鳥の声・・。
やることは山ほどあって、生きるって忙しいんだって、そんな当たり前の事を知りました。

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