色々な想い出のある家具
我が家の子が通う保育園の、それも我が家の子が卒園する年に
保護者側から園に贈る卒園記念品として、演台の製作の依頼を頂いた。
その時はまだ、家具をつくるための工房を、作っている途中だった。
季節はもうすぐ真冬で、壁のない、仮の床板を置いただけの工房で製作をはじめた。

もともと、その保育園には演台がなく、いつも机を代用していたらしく、園長先生もとても楽しみにしてくれていたので、設計段階では色々ご希望を伺った。


サイズもそうだが、いつも忙しく立ち回る保育士さんを想い、キャスターを取り付け移動しやすくした。
とにかく、寒さに負けそうな己と闘いながらの製作だったが、
どうにか無事に納品させて頂いた。


この約一カ月後、卒園式で使って頂いた。
我が子も演台の前で卒園証書を受け取っている姿があった。
色んな意味で、忘れられない作品となりました。