山と木と家具を想う ②木を想う
自然との共生
エコな社会
持続可能な社会(サスティナブル)
いつの時代もこのような言葉達で語られる
「スローガン」ではあってはならない・・
広葉樹の森。
広葉樹は、春から秋にかけて枝葉を大きく広げ、雨が地面を打つ前にその葉で受け止め、
雨は枝や幹をつたってやさしく地に降りる。
実際、我が家では、弱い雨なら周りの木々のお陰で、雨音は聞こえていても、しばらく濡れることがなく歩けるぐらい。
そして、優しく雨を受け止めたその地は、
秋に落とした広葉樹の葉が積もり、腐ってを繰り返し、たくさんの微生物が生きる、養分たっぷりで
保水力抜群のフカフカの地。

針葉樹に比べ地中に深く広く根を張る広葉樹は、しっかりと大地を掴む。雨がフカフカの土に染み込み、たっぷりの養分を含みながら、また浄化されながら地下水となり、やがて清水となって川へと流れ出るまでそのしっかりとした根で山を守ってる。
川に流れた清水は幾多の地を流れながら、人の飲水となり、田畑を潤し、やがて海に注ぐ。
そして海に注いでなお、山から運んだ豊富な養分で海をも潤す。
みんな繋がっている。
都会のタワーマンションの最上階に住む人だって、遠い山の地と繋がっている。
山の中で生きる人だって、遠い海で漁をする人と繋がっている。
水は高いところから低いところへ流れる。
高いところが変われば、当然低いところだって変わる。
だから是非、
低いところからも高いところを見ていてほしい。
高いところからも低いところを見ていなければいけない。
もちろんこれは、水だけの話では、当然なくて。
広葉樹の森の中では、植物・虫・鳥・動物が、ほんとに多様な生き物が育ままれ、それぞれがぞれぞれに関わり共生している。
食物連鎖も当然あるけれど、それがあるからこその共生が成り立つわけで・・。
多くの生き物は、海からやってきた
・・と習ったけど。
海よりも陸のほうがより良いと選択した生き物がいたんだろう。
まさに森は、もう一つの、生き物の故郷かもしれないね。

生き物が生きる糧。
おいしいと感じる、きれいな水。
おいしいと感じる、濃い酸素。
それらを作り出すのは、木。
また、
人が生きる糧があるのも山や森。
人が、たくさんの生き物たちの共生の輪に加わって生きていくことは、
・・・出来ているのだろうか。
山や木に、人が見放されることは
ないのだろうか・・・。
そうなってしまったら、嫌だなぁ・・。
③へつづく・・・