モミ殻くん炭

今日は薄曇り。
だけど、寒さから解放されたほっとするような、ぬるい空気感。
冬は終わりかなぁ・・と体が感じる。
数日前に雪が舞っていたけれど・・。

すでに、お米の種まき準備が始まっている。
今年の田んぼに植える苗をつくる種モミ。
10日以上水につけて、ゆっくり発芽させる作業をする。

そして毎年この時期に、お米を精米するときに出たモミ殻をつかって、モミ殻くん炭づくりをしている。

くん炭
山とつまれたモミ殻の中では火が焚かれ、煙突が立っている。
中が見えないから、煙突から出る煙の色で燃え具合を判断するのだけど・・、
青白い煙は、良い調子。

くん炭1
やがて煙突周りが黒く炭化してきたら・・・それを隠すかのようにモミ殻をすくいかける。
すくいかける・・その繰り返し。

くん炭2
しばらくして外側が黒くなってきたら・・。
混ぜる、混ぜる、とにかく混ぜる。

くん炭3
やがて、全体が真っ黒になったら、灰になってしまう前に、水をかけて完成。

・・って書くと、何だかとっても簡単そうだけど。

それでもやっぱり、初めての頃はドキドキしながらやっていた。
乾燥している時期に火を焚くし、おまけにその火は見えないし・・。
くん炭を燃やしすぎて『くん灰』にしてしまったり・・。

やっぱり経験って素晴らしいなぁ、と思う。
やっぱりなんでもやってみるって大事だなぁ、と思う。

なんだか、幸せ。
と、思う。

このモミ殻くん炭は、苗の育苗につかって、残りは田んぼにかえしている。
モミ殻は田んぼからやってきたものだから。
おまけに土壌にとてもいい効果ももたらしてくれるから。

今年も子供達のお腹を満たすに充分な、お米がとれますように・・。


くん炭4
ところで、モミ殻くん炭って、一体いつ誰が考えたんだろう・・。
必要に迫られた生活の知恵の結晶なんだろうなぁ。
経験と知恵をフル活用して。
思考錯誤して、沢山の失敗もあったんだろうな。

やっぱり、昔の人は凄い、なぁ。



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No title

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おいしいお米がスクスク育ち お子さんたちの満足してる笑顔を祈っていますv-425

モミ殻君灰

途中まで、

モミ殻+くん灰 ではなく 

モミ殻君+灰 と読んでました。 

これは土壌改良剤になるのですか?
燃料にはならないのですか?

山の民への素朴な質問です。

Re: モミ殻君灰

> 途中まで、
> モミ殻+くん灰 ではなく 
> モミ殻君+灰 と読んでました。 
くん炭、籾殻の炭化させたものですよ。
> これは土壌改良剤になるのですか?
土に混ぜると、通気性、水はけが良くなり、それを喜ぶ微生物達が増えて、そうすると作物の根っこも喜ぶと言われています。
> 燃料にはならないのですか?
ほぼ炭なので、良く燃えますが、一粒が小さく、すぐ燃え尽き灰になるので向いてないかも。むしろ燃料とするならくん炭にする前の籾殻が向いていますよ。籾殻だけで毎食のご飯を炊きあげる人もいるそうですよ。
> 山の民への素朴な質問です。
山の民…、そうなれるよう楽しみながら頑張ります!
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